我、孤独を愛す

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朝起きたら辺りには焼き魚の良い匂いがしていた。頭が冴えてくると自分の今の状況を嫌でも思い出す 私は華琳様の部下でありながら人質になるという失態を犯してしまった 「起きたか・・・。俺はもう食べたから後は好きなだけ食え」 「う、うむ。すまない・・・食べさせてもらおう」 こいつが漆黒の流星 戦いの時は首に長い巻物をしていたから顔はハッキリと見えなかったが、今では良く見える 深い闇のような瞳、黒に灰色が混じったような髪。顔はだいぶ整っているようだな 「体は大丈夫か?」 「え?あ、あぁお陰様で中々調子が戻ってきた」 そう言うと何故かクスクスと笑い始めた 不覚にも私はドキッとしてしまった 「何がおかしい!」 「いや、俺のせいで体が動かなかったのに俺のお陰で戻ったというのが可笑しくてな」 顔の火照りが収まらない こいつは殺さなければならない奴なのに・・・ 何故?何故、悪い奴には見えないのだろう
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