我、破壊を求めたり

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「ほ、報告します!敵兵は撤退しています!」 「じゃあなんでこっちが押されているのよ!」 「どうやら我が軍の兵は1人によって止められているようです!!その者全身を黒に包まれています!し、漆黒の流星です!」 天幕に動揺が走った 漆黒の流星 最近巷で噂されている最強の武人。全身が黒に包まれていることとその武を目の当たりにした者がまるで流星の様に感じたことからそう名付けられていた 「なるほど、最近名をあげている無法者がまた現れたのね」 前回の黄巾党討伐の時も華琳率いるギの軍は漆黒の流星に邪魔されていた 「秋蘭。全軍撤退するよう伝えなさい」 「華琳様!どうしてですか!?」 「今は闇雲に兵を減らすべきではないと判断したからよ。来る黄巾党本体との戦のためにも漆黒の流星と争っている暇はないわ」 「わかりました。全軍撤退せよ!」 こうしてこの時の戦は引き分けという形で幕を閉じた しかし実際は黄巾党の勝利と言っても良い内容であった
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