0人が本棚に入れています
本棚に追加
僕の仕事場の一つのあるマンションの10階ぐらいで特別な機械に乗りながら仕事をしていると決まって
「こんにちは。星ミガキさん」
凛となるような声で毎日僕に挨拶をしてくれるこの子がいること
「こんにちは、メイさん」
少し大きめの目にボブの髪型でいかにも活発そうな彼女は星を見ることが大好きらしい
「今日も星が綺麗ですね」
にっこりと微笑んで言う彼女にドキッとする
「うん。そうだね」
僕も笑いながら言葉を返し少しの間だけ他愛もない世間話をするとき僕は幸せな気持ちになる
「じゃあ、お仕事頑張って下さい」
少し話したあと彼女はそう言って窓を閉めた
それを少し名残惜しく感じながら僕も仕事を再開する
僕は彼女の事が好きなんだ
そう自覚しはじめたのはあの時からだ
最初のコメントを投稿しよう!