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目覚めた私は直されるまで一体どれほど眠っていたのか確かめて驚いた
約三年の月日がたっていたのだ
「三年も…ですか」
「ヒューマアンドロイドの貴方には大したことないでしょう?」
ここまでメンテナンスをしてくれたこの女性は
如月百合(きさらぎゆり)
私とアイズという世界初のヒューマアンドロイドを製造した博士の助手だったらしい
シアの家に行った後ニュースや新聞で多少取り上げられていたが
アイズと姿を消した人物はこの人だったのか
「そう言う百合さんは何故姿を消したのですか?」
「……産みの親が子供を捨てるなんて出来ないわ。それが理由よ」
「…?すみません…意味がわかりません」
「わからなくていいのよ。スクラップされたんなら尚更ね」
「…私の主はスクラップにするような人では…」
「ならあなたは何故スクラップ場に捨てられていたのでしょうね」
「…奇妙な少年…に奇襲をかけられました」
「奇襲?……それで一週間前にスクラップ場遺棄…しかし内臓メモリには三年前の日付…ちょっと謎ね」
会話を進める最中
ヒューマアンドロイドのアイズは会話に入れず一人嘆いていた
不意に扉がカチャリと開いた
「!」
瞬間扉を開けた人物の首にアイズは長い刀を突きつけた
するとガッと木にあたる音がした
「おやおや。此処では来客人には刀を突きつけるのか」
刀はステッキに多少めり込んだ状態で立っていた者はきっちりガードしていた
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