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カノンはそういうと
独特のいい香りをただよわせながら紅茶をカップへと慣れた手つきで入れると椅子へと座り少し小首を傾けていった。
「・・・座らないのか?」
先ほどの敬語とは打って変わり砕けた口調で百合を見る。
この状況で人間業とは思えない速さでお茶会準備をされて
はい、わかりましたと席につけるだろうか?
しかしいつまでも睨んでいる訳にもいかないので百合は椅子に座った。
「お前たちも座るといい。」
アイズとノアににっこりと当たりのいい笑みを浮かべる。
アイズは先ほど殺気を向けられているので多少複雑になりつつも百合とカノンの間に座る
ノアは少し悩んでから失礼します。と一礼してから席に座った。
「うん。やはり紅茶に限る」
「・・・貴方が何を考えているのかさっぱりわからないわ」
あきれたような目線をカノンへと向ける百合
「他者の考えなどそうそう読みとれるものではないが?」
「そうでなくで・・・」
「先ほども言ったように、俺はノアとお話をしたいんだよ」
「・・・私に、ですか?」
ノアからすれば誰?この人。
面識もなければ同じ人形でもない。
そんな人が何を私に聞きたいのか
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