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季節は春。
様々な生命が芽吹く季節。
そして人もまた新しく環境が変わり、新しく加わる季節。
桜の花が風に追い立てられて舞う美しい光景のここは、
《ヴァルド王立魔法学園》
この世界の国の中で最も優秀だと言われる学園。
今年で建設800年にもなる歴史がある。
この学園は12才から20才までの少年少女が、
『魔法』と『能力〈パワー〉』を学ぶための学園である。
この学園には学生寮が存在し、12才から20才までの学生はその寮で生活を強いられている。
他にも、
魔法訓練所や魔法闘技場などがあり、魔法薬の調合に必要な植物が生えている森がある。
そんな学園に入学するのには、それなりの学力と身体能力の備わった者でなければ入学は難しい。
そのため、貴族、平民関係なく優秀な生徒が揃っている。
言うなれば、真面目でエリートがあつまる学園なのである。
そんな学園の教育方針は
『清く、真面目に、雄大に。』
を方針として掲げている。
しかし、その方針に背く少年が一人。
学園の定める昼休みまであと小一時間という程の。
太陽が真上に昇る頃。
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