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―――先ほどの授業から2時間が経ったころの教室。
リーエフは金髪でフワフワとした雰囲気を含んだ一人の少年と話していた。
「ねぇねぇ、本当に行かないのかぃ?リーエフ。」
「あぁ、行かね。
行ったところで説教を喰らうだけだろ?
何度も言わせるなよ。
それよか、ジェフ。ギルドの依頼を受けていかないか?」
「えぇ~、また行くの?
僕はもう今日は帰るよ。なんだか眠いしさ。
それよりさ…何度も言うけど、先生のとこに行きなよ。」
ジェフと呼ばれた少年はリーエフを心の底から心配しているのか
目で真剣にリーエフに訴えていた。
「まったく…アンタは昔っから、どうしてアタシ達に迷惑をかけるようなことしかしないのよ。」
「ゲッ、…カリンまだ帰ってなかったんだ。」
リーエフとジェフのやりとりを見ていて、もどかしくなったのか、
カリンも話に参加してきた。
「『ゲッ』って何よ、失礼ね。
ともかく、行くわよッ!!ジェフも手伝って~」
「アィアィさぁ~」
リーエフはカリンにまた首を掴まれ、背中をジェフに押された状態で
先ほどの教師の部屋へと連れられた。
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