第一話~春風と共に~

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《ハイド・グルベルク教員の部屋》 「あら、ココがそうね」 「やっぱり、この学園って広いね。 ココにくるまでに結構時間がかかったしね。」 「へぇー、あの人ハイドって言うんだ。」 「アンタ、冗談でしょ…ハイド先生はアタシ達5-Aの担任よ。 忘れたわけじゃないわよね?」 「忘れたわけじゃないよ、ただ知らなかっただけ。」 「なおさらダメじゃないッ!! まぁ、良いわ…早く行って早く帰るわよ。」 「ちょ、だから痛いって。」 そう言ってカリンはリーエフの首を強く掴み直し、ハイドの部屋へと入っていった。 『ガララ』 「失礼します、5-Aのカリン・フォードとジェフ・クラウドです。 リーエフ・アズニアを連れてきました。」 「おやぁ、 わざわざリーエフ・アズニア君を連れてきてくれて、ありがとうございます。助かります。」 そう言いながらハイドはコーヒーカップを手に持ち、 カリンとジェフにお礼を言った。 そしてハイドは手に持っているコーヒーを啜りながら続けた。
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