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早朝。
小鳥がさえずり、風は緩やかに流れ、木々は葉にしずくを蓄え日の光を受ける。
そして、その光が乱反射して一つの家の窓にささる。
その窓に頭を向けて寝ている銀髪で端整な顔立ちな少年の顔に光があたる。
「んぅ…朝か。」
銀髪の少年はそう呟き、ベッドから上体を起こした。
「それにしても、変な夢だったな。
でも、懐かしい…。
アイツ、今どこで何してんのかな。」
銀髪の少年は一言そう呟くと悲しげに、そして淋しそうな目をした。
そして、ベッドの横にある焦げ茶色の箪笥の上に目を向ける。
箪笥の上には写真立てと刃渡り20cmの綺麗に装飾されたナイフが置いてある。
「おはよう、じじぃ。おばあちゃん。」
少年は写真立てに入れてある一組の老夫婦の写真を見て挨拶をする。
「さて、準備するかな。」
銀髪の少年は自分の頬を叩き、寝ていたベッドから離れた。
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