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梨華は悔しがっていた
梨華》
ふざけてる‼
孫堅様達は
なぜあんな者を‼
壁を殴る梨華
すると目の前に
思春が近づいて来た
梨華は気づき
睨みつける
その目は怒りと
悲しみの目だった
思春》
なんだ貴様…
まだおぬしの
母君を討った私を
恨んでいるのか？
思春は
右手を腰に当て
挑発するように
語りだす
梨華》
当たり前だ‼
貴様だけは許さない‼
思春は短剣を
投げる
思春》
そんなに憎ければ
今ここで私の首を
取ってみよ
貴様にそんな度胸が
あるならな‼
思春は気迫に言う
梨華は短剣を拾う
梨華》
やってやる…
お前の首を
飛ばしてやる‼
やぁぁ‼‼‼
刺しかかるが
思春は簡単に
手で叩き落として
梨華を殴る
思春》
今の貴様では
私に傷ひとつ
着けられん
少しは頭を
冷やして来い
思春は立ち去る
梨華は
縮み込んで泣く
その様子を見た
孫仲奉こと『蓮華』は
少し考えた
そして後日…
梨華は蓮華の部屋に
呼ばれた
梨華》
えっ…
薬草探しですか？
蓮華》
えぇ…あの近くの山の
奥に『江東丸』の
元になる
薬草があるの
だからあなたに
取って来てほしいの
お共を着けるから
梨華》
ですが…私なんか
頼まなくても
兵士に任せれば
よろしいのでは？
蓮華》
その薬草の生えた
場所は
とても危険で
素人には無理なの
だから
山に慣れたあなたに
頼みたいの
梨華》
わかりました
それでお共とは？
『私だ…』
部屋の外には
思春の姿が
かなり驚く梨華
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