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梨華》
孫権さま‼
なぜよりにもよって
甘寧なんですか‼
蓮華》
他にいないのよ
お願いね…
梨華》
わかり…ました…
そして準備を
して山の麓に来る
思春》
早く行くぞ
梨華は思春より
先に歩きだす
思春》
おい待て
先に行くな
梨華は思春の言葉を
耳に入れず進む
思春》
おい‼
梨華の
肩に手を置く思春
梨華は手を払う
梨華》
気安く触るな‼
思春》
ッ…つくづく
馬鹿だ貴様は
梨華》
なんだと‼
思春》
貴様の母君も
武の者ならば
戦で命落とすは
承知の上なはずだ
貴様はそれでも
武人なのか凌統‼
いつまでも
そうしている
つもりか‼
梨華》
うるさい‼
貴様に何がわかる‼
父を赤子の時失い
唯一の肉親を
失った私の苦しみが‼
貴様を絶対許さない…
人なき場所では
背中に注意するがいい
吐き散らして
しばらくして
山をどんどん登り
江東丸の元の薬草を
見つけて摘み
山を下る
梨華は早歩きで
下っていた
思春》
おい‼
そんなに急ぐな
この辺りは
足場が崩れやすい
場所だ
梨華》
お前の指図なんか
聞かな…⁉
梨華は足を滑らせ
落ちかかる
思春はギリギリに
梨華の手を掴む
梨華》
甘寧…
思春》
面倒な奴だ
梨華を引き上げると
思春の足場が
崩れて滑り落ちる
思春》
うわっ💥
梨華》
甘寧‼
ゆっくり滑り
思春のとこへ向かう
思春》
心配ない…いっ💥
梨華》
どうした⁉
思春》
足を捻ったようだ
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