$未来少女$

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【ハル】 「とりあえず聞きたい事が何個かあるんだけど」 【ミウ】 「はい!私に答えられる範囲でならですけど」 【ハル】 「うん。えーと…要は未来から来たって事だよね?」 【ミウ】 「です」 【ハル】 「どうやって今の時代に来たの?」 【ミウ】 「そ…それは…」 【ハル】 「?」 【ミウ】 「あ…あの、ですね…」 なにやらいきなり焦り出したミウ。 【ハル】 「あー…言えないってやつ?」 【ミウ】 「す、すみませんですぅ…あ、詳しくは言えませんが、タイムマシンで来たですの」 【ハル】 「た、タイムマシン!?未来…それも俺の生きてる時代で、タイムマシンが存在するって言うのか!?」 【ミウ】 「ひゃう!?」 未知の単語に興奮してしまい、ミウを驚かせてしまったようだ。 【ハル】 「ごめんごめん。しかしタイムマシンか…」 【ミウ】 「はいです!凄い人が作った、世界初の物なのです!私の知る限りでは、世界に一台です!」 【ハル】 「そっか…やっぱ数年で技術は発達しないか……ん?ちょっと待てよ?」 【ミウ】 「?」 【ハル】 (世界初の機体って事は、かなりの貴重な物なんじゃないのか?それを使える…使わせられるって…) 【ミウ】 「ハル?」 【ハル】 「未来の俺って、金持ちだったり、お偉いさんと親友だったりするの?」 【ミウ】 「詳しくは言えないですが、優雅な生活とは言い難いです…でも、どうしてですか?」 【ハル】 「いや、世界初の物を娘に使わせてるから…」 それを聞いたミウは、パァと笑顔になった。 【ミウ】 「それはですね、小さな村で造られた物なので、公表されていないのです」 【ハル】 「へぇ…小さな村?」 【ミウ】 「あ、この村じゃないですの」 【ハル】 「なるほど…この先、俺もずっとここにいる訳にもいかないしな…」 【ミウ】 「その導き手が私なのです!」 ミウはエッヘン!と胸を張って見せた。
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