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【ミウ】
「う…ん~…」
【ハル】
「ん?悪い、起こしちゃったか?」
【ミウ】
「ふぁ~…おはようですハル…」
【ハル】
「おはよう。まだ寝ててもいいぜ?」
翌朝、俺は旅立ちの準備をしていた。
【ミウ】
「大丈夫です~…こんな朝早くからどうしたですか?」
【ハル】
「あぁ。出て行くなら早い方がいいと思ってな」
【ミウ】
「はふ…そうですか…」
【ハル】
「ちょうどいい、ミウが起きたなら予定より早く出るか。いいか?」
【ミウ】
「わかりま~した…」
【ハル】
「本当に大丈夫なのか…」
俺は自分とミウの分の紅茶を淹れた。
【ハル】
「紅茶でいいか?それとも珈琲……っと、ホットミルクの方がよかったか?」
【ミウ】
「それではミルクでお願いしますです…」
【ハル】
「それじゃ、準備しとくから着替えとけ」
【ミウ】
「は~い」
一応自分の子供とは言え、着替えを見るのは悪いので奥へと移動した。
【ハル】
「さて、ミルクはっと…あったあった」
【ミウ】
「ハ~ル~」
【ハル】
「なんだー?」
【ミウ】
「はう~…着替えがないです~」
【ハル】
「えー?よく探して見ろよー」
【ミウ】
「うぅ~…」
カップにミルクを入れ、レンジへと入れた時に、ミウの持っていた荷物が目に入った。
【ハル】
「これか?」
【ミウ】
「ハ~ル~!」
【ハル】
「あーわかったわかった、ちょっと待ってろ!」
【ミウ】
「あう!それは私の荷物です!」
【ハル】
「ちょ!お前その格好!」
【ミウ】
「うゆ?」
【ハル】
「い、いや。なんでもない。ほら、着替え」
【ミウ】
「ありがとです!」
【ハル】
「…おいおい…子供の裸を見て何焦ってんだよ…」
【ミウ】
「ハル?顔が赤いですけど、大丈夫ですか?」
【ハル】
「だ、大丈夫!よし、着替えたか」
【ミウ】
「はい!」
【ハル】
「あぁ。そんじゃミルク入れて来るから、ちょっと待ってな」
【ミウ】
「は~い」
【ハル】
「…はぁ…この歳で子供の世話をするなんて思わなかったな…」
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