妄想日記

3/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
携帯が転がり落ちる 無気力な私の手から 満員電車の中で からーんと軽い音がする 見つめた瞳 私は携帯を失った手で メールを打つ 空中で動かされる手は奇妙に見えるだろうが 私はメールを打った 一人の女性の足元で携帯は止まる 先程までクルクルと回転していたのに 今は静かにしている 女性は携帯を拾いあげる 「あっ」女性は声を漏らす 青いスライドの携帯 画面はメール制作画面。 誰も触っていないのに 文字か打たれる [ひろって] [拾って] [拾ってくれて] [拾ってくれてありがとう] 「ひぃぃぃっっっ」 女性は携帯を放り投げた 私は空中にメールを打つ [わたしを] [私をおと] [私を落としたね] [呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う]
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!