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「もし、Aランクなら指名取らなくても出勤するだけで保障金が一晩で5万だよ。」
「ご・・5万!?」
「うん。魅力的でしょ?」
一晩で5万って言ったら、月6日働けば30万・・・!?
「ねぇ、凛。」
「うん?」
「それって本当に怪しい店とかじゃないでしょうね?」
私は凛の肩を掴んだ。
「当たり前じゃん!!さすがに綾を騙そうとは思わないよ!!」
「本当でしょうね?」
「本当だってば!!私、綾に殴られたくないし!!」
凛は両手を自分の顔の前に出して顔を左右に振りながら後退りした。
『綾!!』
後ろから男の声が響いた。
「あっ!!綾、瑞貴が呼んでる!!」
私は小さな溜息を吐いて凛の耳元で囁いた。
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