エピソード1

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「・・自分で言うなよ・・・。」 私は小さな声で呟いた。 その声が聞こえていないのか瑞貴はニッコリと微笑んだ。 ・・確かに・・・。 瑞貴はカッコイイと思う。 綺麗に整っている眉の下にある切れ長の瞳に、鼻筋の通った鼻、薄くて形のいい唇。 その顔にクセ毛風の髪がよく似合ってる。 169cmある私より頭一つ分高い身長。 まだ成長期の真っ最中だからもっと高くなるはず・・・。 長い手足。 人を纏めるのが上手でこのグループでもリーダーみたいな存在。 軽そうな外見と正反対の性格。 仲間には限りなく優しくて、なにがあっても絶対に見捨てたりなんかしない。 相手が警察だろうとヤクザだろうと仲間の為なら牙を向ける。
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