エピソード1

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私から見たら完璧な男。 「なんの話をしてたんだ?」 ボンヤリと瑞貴を見ていた私はその声に我に返った。 「え?」 「凛と話してただろ?」 前髪の間から覗く瞳がまっすぐに私を見つめている。 「あぁ、バイトを紹介してもらおうと思って。」 「バイト?」 瑞貴の眉間に皺が寄って、声が低くなった。 ・・だから話したくなかったのに・・・。 「なに?」 私もまっすぐと瑞貴を見据える。 瑞貴と私は付き合っている訳じゃない。 だから私がバイトをしようとしてても文句言われる筋合いはない。 何も間違った事なんてしてないんだから堂々としていていいはず。 周りにいる仲間達の話し声と笑い声が聞こえる中、私達はお互いに視線を逸らす事はなかった。
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