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「お前以外に誰がいる?」
「ケンカ売ってんの?」
「そう望むんなら、いくらでも売ってやるよ。」
「上等じゃん。」
私は瑞貴の胸倉を掴んだ。
「ここでいいのか?」
私に掴み掛かられても瑞貴は表情一つ変えようとしない。
いつもと同じ余裕の表情。
それが余計にムカつく・・・。
瑞貴は私がここで殴れない事を知っている。
知っていて私を挑発しているんだ。
このグループでの決まりがあるから。
居場所がなくてここに集まる私達にとって仲間は家族同然の存在。
だから、裏切りやグループ内部でのケンカや殴り合いは厳禁。
もし、その決まりを破れば二度と繁華街に来る事は出来なくなる。
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