エピソード1

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そう言いながら、私の手を引いて歩き出す瑞貴。 私の手を掴む瑞貴の力が強かったから・・・。 瑞貴の手は私の手を離す事は無いと分かったから・・・。 私は瑞貴の一歩後ろを歩き出した。 連なる車のテールランプ。 眩しいくらいのネオン。 静まる事を知らない街。 絶える事のない人の波。 楽しそうな笑い声。 そんな街を、私は瑞貴の背中だけを見つめながら歩いた。
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