エピソード1

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・・やられた・・・。 私は、缶ビールを掴むとドアを閉めベッドに腰を下ろした。 美味しそうにビールを喉に流し込む瑞貴を横目に必死で悔しさを噛み殺していた。 負けず嫌いな私。 別に今のは勝ち負けの問題じゃないんだけど・・・。 瑞貴の作戦に嵌ったことが悔しい!! 「飲めよ。」 機嫌のいい表情を浮かべる瑞貴。 それが一層私のイライラを増幅させる。 「言われなくても飲むわよ。」 私は、缶に口を付けると勢いよく喉に流し込んだ。 中身を飲み干した私は缶をテーブルに置いた。 「イッキかよ・・・。」 瑞貴が呆れた声を出す。
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