番外編 温もり

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◆◆◆◆◆ あの日から月日は流れて俺達は高校生になった。 こいつと同じクラスだと分かった時、俺が心の中で思わずガッツポーズをしたことも・・・。 初めてこいつの制服姿を見た時思わず見惚れてしまったことも・・・。 こいつに想いをぶつけて抱いた時、思わず涙が溢れそうになったことも・・・。 こいつの寝顔を見る度に思わずその頬にキスをしたくなる事も・・・。 ・・こいつは知らない。 校内にある空き教室。 窓の外は陽が落ち辺りは暗くなりつつある。 さっきまで聞こえていた部活中の生徒の声がいつしか聞こえなくなっていた。 ソファに座った俺の膝の上にすやすやと眠っているこいつ。
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