キスを下さい。

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半身を抱き締められて鎖介を抱き締め返す。 なんだか泣いてる様に思えて、俺とは正反対の黒髪を撫でた。 本当に愛しい人。 この人が居ないと、俺は生きていけない。 「ごめんなさい鎖介。我儘だって分かってる。でも…鎖介が女の人の話をするのが嫌だったんだってばょ。///」 「ウスラトンカチ…妬いてたのかょ?」 「俺だって…俺だって嫉妬位するってば!何時も何時も、不安……なんだからぁ。///」 子供みたいに泣き出した俺を逆に鎖介が慰める。 鎖介は格好良い。 たまに自分なんて不釣り合いなんじゃないかと思ってしまう位。 だから、鎖介が女の子に告白されたり、街で逆ナンされた時は何時も不安になる。 鎖介がもし頷いたらどうしようって。 「好きだ。」 「鎖介?///」 「言っただろ?俺には、お前しかいない。お前以外を愛す事なんて出来ない…。お前は世界中の何よりも一番可愛いょ。俺の命より、他の何より……成斗が一番大切だ。」 好き。 「莫迦…っ。///」 大好き。 「俺ってば、何時も鎖介の事で頭が一杯なんだからっ!!///」 愛してる。 「もう鎖介なしじゃ生きてけないんだから、俺をこんなにした責任取れってば!!///」 世界中で一番愛してる。 だから… 「……キス、して?///」 キスを下さい。 「成斗。」 鎖介の躯が起き上がって、殆ど強引に、咬み付く様なキスが降りた。 深い重なるだけのキスから、唇を啄むようなキスを何度も。 何度も繰り返して、引き合う深く甘い口付け… 「んん…ぅ。///」 くちゅ… 「っは、ぁ……。///」 此以上にない位、強く抱き締められて、鎖介の広い背中に腕を回す。 暫くキスを交わして頭が真っ白になった。 漸く放れたキスに少し荒くなった息を整える。 唾液が糸を引いて、口元に流れた。 「「愛してる。」」 互いを見つめ合いながら言った言葉が重なって、吹き出すと二人でクスクス笑った。
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