違う空

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「どちらにしても…悪いが私達は、先を急いでいるんだ。君は自力で何とか帰るんだ。」 (そう言われても…) 空は呆然とした。 一体、どうすべきか、見当もつかない。 「ゴメンね、サイラ、悪気は無いんだよ。」 どうやら、青年の名前がサイラらしい。 二人は、そんな空を置いて、歩き始めた。 ここは、どこなんだ? ここは、どこなんだ? 青すぎる空を見上げて、又、絶望を味わう。 「太陽が…二つ…」 大きな太陽と、小さな太陽が、並んで光輝いていた。 これではっきりした。 (ここは、違う世界だ…)
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