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高須はお茶を飲み終えて、尋ねる。
「瞬さんは、写真を撮られますか?」
「よく撮りますね。祖父のカメラを使っています」
瞬はそう言うと、二階から相棒を急いで持って降りてきて、高須に見せた。
「おぉ……これは懐かしい」
カメラを見た高須が息を飲む。
そして嬉しさからか、驚きからなのか、笑った。
「まさか、まだ使っておられるとは……昔のままです。またお会いできるとは……」
それはまるで、実際に祖父に再開したかのような口ぶりだった。
いや、彼にとってこの出会いはそれに値するほどの感動なのだろうと瞬は察する。
「まだ使えるものなのですか?」
「ええ、もちろん。証拠に――」
瞬がアルバムを手渡すと、高須はそれを食い入るように見ていった。
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