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「近藤さん、こんな得体の知れない野郎に協力してやる必要あんのか?」
「そうそう。新八っつぁんたまにはましなこと言うじゃん。」
……野郎!?
そうだった。
私は男用の服を借りてきているので、皆からは男だと見た目で判断されているのだ。
すごくショックだ。
あまりにもショックだったので、顔を伏せた。
「あぁ、平助、新八さん。落ち込んじゃったじゃない。楊ちゃん、気にすることはないよ。」
沖田さんが助け船をだしてくれた。
平助って人と新八って人はあたしをみて目を見開いて驚いている。
他にも、近藤さんも男だと思っていたらしく、落胆ぶりがひどい。
「お、女ぁ!?」
「まぁとにかく、部屋は今使っているところを使ってくれ。原田、部屋へ連れていってやれ。」
土方さんが呆れたように会議を解散させた。
「さ、いこうぜ。」
原田さんが部屋へ連れていってくれた。
私は礼をいい、また布団に潜った。
さっきのでだいぶ疲れたので、しばらく寝ることにした。
……よく寝るなぁ。
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