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――京都 ホテルロビー 「なんだと!楊がいなくなった!?」 話を聞いた鬼竜は物凄い顔で驚いている。 対して梨香は半泣き、醐醍くんはかなり焦っている。 「どこ探してもいないんだ。」 「私がいけないの!強く叩かなかったら…」 「落ち着け、二人とも。とりあえず夕方からは自由時間だ。6時にここへこい!探しにいくぞ。」 鬼竜は二人を部屋へ連れていき、自分も部屋に入った。 「…確かに、楊はおろか、用心棒二人の気配すら感じ取れねぇ…。」 そりゃぁそうだ。 私たちは「平成」にはいない。 …まぁ、見かけによらず意外と頭の回転がよいからな、こいつ。 すぐにでも私がどこにいるかわかるだろう…。 時間になり、鬼竜はロビーへとおりていった。 私は半分、鬼竜の閃き力を信じてみようとおもった。
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