第三章~現代と過去を結ぶ鍵~

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屯所に帰った私達は、現状を報告するために土方さんの部屋にいた。 やっぱり土方さんはけっこう迫力がある…。 「そうか…。わかった。ご苦労だったな。休んでこい。」 平助くんは、今日もやり遂げた!という表情で部屋をあとにした。 私も部屋へ戻ろうとしたとき、土方さんに呼び戻された。 「帰る手だては見つかったか?」 「いいえ…。」 「お前…、元の時代に帰りたい…か?」 「えっ…」 次の瞬間、私は土方さんに抱き締められていた。 私の顔は赤くなり、胸の鼓動が速くなっていく。 それよりも、胸のおくがモヤモヤし始めた。 なんだろう…この気持ちは… 考えれば考えるほどわからなくなってくる。 「はなして!」 私はいつの間にか、土方さんを突き飛ばしていた。 「す…すみません。」 「いや、大丈夫だ。悪かった。」 どうしてだろう… 胸の鼓動がおさまらない… 土方さんの顔も赤い。 だけど、目はしっかりとわたしをとらえていた。 心臓が破裂しそう… 「し…失礼します!」 私は耐えきれず、土方さんの部屋を飛び出した。
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