第三章~現代と過去を結ぶ鍵~

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「おい、なにやってんだ、山南さん。」 土方さんが角からひょっこり現れた。 山南さんはちょっとムッとし、にこやかな表情に戻した。 「いえ、龍崎くんと鉢合わせしただけですよ。」 「そうか…。山南さん、広間にきてくれ。幹部連中はそろってる。」 「わかりました。長州藩のバカどもが動いたんですね…。」 「そうだ。龍崎、お前は部屋に戻ってろ。」 私はゆっくりうなずいた。 土方さんと山南さんは広間へ向かった。 とりあえず、重い足取りで部屋へ戻った。 もどるやいなや、その場にへたりこんだ。 「山南さん、少し怖かった…。頭を打ったせいかしら…」
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