第1章場当たり的、その場しのぎ、手探りの介護

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第一章 場当たり的、その場しのぎ、手探りの介護    「おか~あさん、さむいねん!」 2005/2/23(水) 午後 0:19 某月某日、母は9時頃床についた。毎日平均して、5~6回は夜中に徘徊する。おトイレへ3回くらい。無意識の行動か?、で2~3回くらい、私を起こしに来る。この日は、底冷えがして、大変寒かった。何時ものように、おトイレへ2回ほど私を起こしに来た。12時を少し回った頃と、明け方の3時頃である。 「おかあさん、おかあさん」と声を出しながら、母が私の寝床へ四つん這い(母は2度腰を圧迫骨折していますので自力で立って歩くことが出来ません)でやってきて、そのまま私の寝床へ入ってきた。 「どうしたん?」 「にいちゃん、さむいねん」 「ほんだら、ここで寝るか?」 「おか~さん、さむいねん、ねかして~」 「よっしゃ、ここに入り」かくして、母と私は、一緒に同じ寝床で6時過ぎまで、すやすやと、寝入ったわけである。母90うん歳、私し50うん歳である。母の寝顔は観音様だ。
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