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その訃報は突然だった。
その事実も
その現実も
信じるとかって話じゃなくて
ああそう、冗談なんだって。
だって、
予感めいたもの、なかった。
俺とあなたの仲だろ?
虫の知らせくらい、あっていい。
そんなの無かった。
なんにも無かった。
俺はこの瞬間まで
明日会えるあなたを想って
いつものように
幸せな気分になってたくらいだ。
そんな日常が、
とっくに無くなったことも
知らないで。
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