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暗闇とは…とかく、存在していて
つまりは光がないということだ。
俺の光はあなただった。
鮮やかなセカイは俺の視界になく
闇に馴れていく目は
徐々に彩りを喪い始めていた。
綺麗だと感じ取る器官が
死んでしまったんだろう。
うすら鈍い指先が
ツマラナイ曲を奏でる。
あなたの歌声が聴きたいよ。
海から帰って数日、
俺は何にも出来なかった。
食べ物を口にしても喉を通らず、
眠っても、すぐ目が覚める。
何かが切れたんだ。
俺と一宮也を繋ぐ何かが。
でも、この世界は
どんな生き物に成り代わっても
生きてはゆけない。
光がないから。
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