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自分に奏でる、 こいのうた。 あなたに歌う、 あいのうた。 譜面に音符が並んで、 あなたの切ない声と 不可思議なセンテンス。 バラードにしようか。 あなたに良く似た声を ワザと出す。 透明感は足りないし 丸みの足りない尖り声だけど。 そう、 共鳴するんだよね。 同じ幅で広がる密音。 美しいモノは あなた無しでは生まれない。 あなたを介して鳴動する。 斜陽に包まれながら ギターをかき鳴らした。 凛とした切ない歌声が 記憶に甦って…、 魂の在処はここにある気がした。 グシャグシャと右手で書き殴る。 あなたに能うほどの曲にするよ。 バカみたいに涙がでるのは この行為に思い出があり過ぎて。 .
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