ー第1章窃盗快楽ー

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いつからだ…… いつから俺は、俺の人生は狂ったんだ。 本当はこんな事、したくないのに。 金が欲しいから? 物が欲しいから? どれも違う…… 俺が欲しいのは快楽だ。 そう、俺は盗みによってしか、快楽を感じられない、窃盗嗜好なんだ。 世間では俺の事を平成の義賊と呼んでいやがる。 お金を恵まれない人に寄付したり、ポストの中に入れたりしているからだ。 そりゃあそうだ。俺が欲しいのは金じゃない。 盗むことによってしか得られない感情があるからだ。 この欲望は押さえられない。 でも、もし……もし可能なら、この感情を俺から盗んで欲しい。 ところが彼の本心とは違う方向に感情は動く。 「さてと……今日も盗みに行くかぁ!」 今日も彼は自らの欲望を満たすため、盗みにいく…… 彼は窃盗嗜好ークレプトラグニアー
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