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マルも汗だくになりながら、追い掛けてるが歩いてるのとスピードは変わらない。
私はとにかく階段や曲がり角を巧みに使い逃げていく。そしてクラスメート達の目に届かないところまで逃げきった。私は体育倉庫の壁にもたれ掛かり息を整えながら、ポケットから油性ペンでマル秘と書かれた表紙の手帳を取り出す。
これは私の長年の研究成果の詰まった本。通称【裏技本】である。私は色白い華麗な手で裏技本をめくる。次々とめくりやっと目的のページを見つけた。
プリティ秋山の学校での逃げかた
このページはこの学校での逃げ切る方法がこと細かにのってある。
「裏技本を持ってる私を愚民共が捕まえれるわけなかろうが」
つい一人言を呟いてしまった。しかし私を捕まえることなど出来ないだろう。裏技本を持つ私は神と同格なのだから
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