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開かずの扉のなかはギリギリ道が見えるぐらい暗く、特に特徴のない普通の通路だった。
壁の奥からは喋り声が聞こえてくる。どうやら壁の外側は廊下のようだ。
「7組の桑原ってなんか気持ち悪いよね」
変態を蔑む声が聞こえる。私も同感だ。
「7組っていえば、秋山って女の子もおかしな子よね」
「知ってるぅ、窓から飛び降りた子だよね。」
「そうそう、なんかボロボロの手帳持っていつもにやけてるし、不気味だよね」
「7組って変態多いよね。あまり近寄らないようにしよ♪」
「私も♪」
…………グスッ
何故か鼻水と涙が止まらなくなってきた。
私は涙を必死で止めようと頑張りながら、歩いていると一つのドワを見つけた。
ドワノブに手をかけて、押してみる。
ガチャッ
どうやら中からは鍵無しで開けれるようだ。
私はドワの中から出てみる。何か汗くさい部屋だな。
周りを見渡してみると、物をおくようなスペースとシャワールームがある。この部屋が何処か判断しようとしていると、男の声が聞こえた。
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