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私は蝶のように華麗に地面に舞い降りた。
目の前には食堂がある。
私は縄の先端を持ち、大きくそびえたつ木に投げる。縄は木に巻き付く。
(これで窓から飛び降りれるものはいない)
私はゴールドあげぱんが後少しで手に入ることを考え、つい笑みを浮かべよだれを垂らす。
「よだれを垂らしながら笑うなんて……変態要素MAXだな」
私は我にかえりよだれを袖で拭き、声のした方向を向く。
「なっ!!」
そこには変態が立っていた。
「今俺のこと変態と思っただろ」
変態は心を読めるらしい
「なんであんたがここにいるのよ!!」
「普通に階段から降りた、ただそれだけだ」
叫ぶ私と冷静に話す変態。このままじゃ私が変態みたいではないか。私は心を落ち着かせる。
「嘘よ、前の扉も後ろの扉からも出れなかったはずよ」
「あの程度で防いだつもりか。ここを見てみな」
変態は壁にある壁と同じ茶色のドワを指差す。
「それは、開かないはずよ」
開かずの扉
私の学校には無駄に開かない扉があるのだ。
「ふっ、その扉は音楽室の楽器置き場に繋がっているのだ」
変態は私を鼻で笑った後、誇らしげに口にする。もし変態の話が本当なら変態がここにいることは、つじつまがあう。
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