①学食の裏技

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私は蝶のように華麗に地面に舞い降りた。 目の前には食堂がある。 私は縄の先端を持ち、大きくそびえたつ木に投げる。縄は木に巻き付く。 (これで窓から飛び降りれるものはいない) 私はゴールドあげぱんが後少しで手に入ることを考え、つい笑みを浮かべよだれを垂らす。 「よだれを垂らしながら笑うなんて……変態要素MAXだな」 私は我にかえりよだれを袖で拭き、声のした方向を向く。 「なっ!!」 そこには変態が立っていた。 「今俺のこと変態と思っただろ」 変態は心を読めるらしい 「なんであんたがここにいるのよ!!」 「普通に階段から降りた、ただそれだけだ」 叫ぶ私と冷静に話す変態。このままじゃ私が変態みたいではないか。私は心を落ち着かせる。 「嘘よ、前の扉も後ろの扉からも出れなかったはずよ」 「あの程度で防いだつもりか。ここを見てみな」 変態は壁にある壁と同じ茶色のドワを指差す。 「それは、開かないはずよ」 開かずの扉 私の学校には無駄に開かない扉があるのだ。 「ふっ、その扉は音楽室の楽器置き場に繋がっているのだ」 変態は私を鼻で笑った後、誇らしげに口にする。もし変態の話が本当なら変態がここにいることは、つじつまがあう。
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