プロローグ

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「まぁ、またいじめられてるな」 「いじめてない。勝手に泣いているだけだ」 ドアを開けて早々に口を開いた幼なじみパート4。 「誰がパート4よ!!」 「痛っ!!シバくなよ!!冗談やんか朱里!!」 「ふん!!もう和の事なんか知りません!!」 あぁ…拗ねた。あっこの子?日向 朱里(ひゅうが あかり)。多分…ツンデレ。 「あの和ちゃん…宿題を早く貸して」 横から藍美が宿題を強請(ねだ)る。夏休み前なのに夏休み後のように大変です。 ……………………………………………… ……………………… 「あの者か?」 クラスを望遠鏡を覗きながら黒い服を着た雄猫が呟いた。 「はい。歴史書通りでありますとそうなります」 それに小さな白い服を着た雌猫が答えた。 「王様いかがなさいますか?」 水晶玉の中に映る人に向かって雄猫が尋ねた。 〈よし、飯原和寿を連れて来なさい〉 水晶玉に映る人が猫達に向かって話す。和寿はもちろん、この後起こることを予測していなかった。
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