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夕飯の最中にメールを打つきよら。
娘の姿を不満そうにママが見る。
「きよら!食事中はダメでしょ。…約束忘れたの?ケータイ買ったときの」
ママはちゃんと箸を置いて、きよらを見て話す。テーブルには娘が作った手料理…。
「うん…。じゃ、それ食べないで。ママ」
ケータイからやっと顔を上げて言うきよら。
「嫌いな娘の手料理なんか無理して食べることないじゃん」
少しだけママを見てすぐケータイに目線を戻す。
「はー。きよら、やめなさいって言ってるでしょ食事中は!約束守らないんなら解約するわよ!」
ママの執拗な攻撃。
「…うざ」
そう言い残してきよらがごはんの途中で去る。
ケータイを持ちながら自分の部屋へ消える。
「きよら、なにやってんの!ちょっと」
でも、ママもそれ以上は言えなかった。都合よく娘に甘えてる自分を考えれば…。
きよらの味噌汁がおいしかった。
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