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俺が歩いていると、人が歩いてくる。
…おかしい。
家の前の道はとても細い道だ。
大通りのすぐ近くにあるのだが、朝に人が歩いているのはめったに見ない。
ましてや住宅地の奥、新聞配達の時間はとっくに過ぎているし、郵便バイクの音も聞いていない。
俺と同じくらいの背だが腰が曲がっていなく歩くスピードも速いので、近所のお年寄りでもないようだ。
と、この時はこれ以上気にせずに、俺は学校へと向かった。
いつものつまらない学校生活。
嫌い、気持ち悪い、反吐が出る。
こんなにも程度の低い人間達と、どうして馴れ合わなくてはいけないのか。
溜息だけが俺の頭蓋骨に響く。
その帰り道。
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