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秘書課に挨拶して、社長室に向かった。
社長室には彼が居た。
「お久しぶりです。」
秘書になって彼に何回も求められた。
その都度、断らずに応じたのは、まだ昔の恋を振り切れてないから。
初恋は根強く私の心に残っている。
「彼女は元気?どうしてる?」
情事の後少しの期待を胸に、聞いてみた。
二人が別れている事を願って、彼が既婚者でも彼女持ちでも無いことを祈って。
「結婚する。」
「あ、そう。おめでとう。式には呼んでくださいね。」
心が何よりも痛んだ。
「私は二人のキューピッドだね。」
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