妻という存在

2/2
前へ
/12ページ
次へ
妻は膵臓が悪い そのくせ酒も飲む その上寝覚めが悪い でも、俺のために必死で生きてくれてる 少ない保護費と障害年金で家計をやりくりしながら俺とちょっとしたお店巡りをするのが二人の幸せだ。 俺の体がボロボロなのに平気でプロポーズに応じてくれた。 けれど寂しがり屋なのを知ってる。 あまのじゃくで俺が好きだって言っても「何言ってんだか」と照れ笑い。 最初にあったのは病院の喫煙所。 俺に対する最初の印象は軽くて最悪な奴だったらしい。 そんな妻にいつまでも家計をやりくりしつづけさせるのは辛い。 俺は手術して必ず妻を守れるようになりたい。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加