りんなinわんだーらんど

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「アリス…?」 「そ!やっぱり、わからないかな?」 「うん…」 「そっか!んじゃ、一緒にハディスのとこに行こ!」 「ハディス…?」 「ハディスは帽子屋!情報ならお任せだよ!」 「帽子屋!?」 私はもう本当にアリスの世界にinしてしまったんだと認めざるを得なかった。 しかしまぁ… ここはとりまポジティブに行こうじゃないか!!w ヴィレッドさんがこんなにイケメンならばきっとそのハディスさんとやらもイケメンに違いないし!それにヴィレッドさんは猫耳、ということはだ!“白兎さん”はきっとうさ耳な訳で!! うわやっば!そう思うとこの世界、マジ楽しいww 「アリスー?」 「あ、そういえば…あのさヴィレッドさん」 「ん?」 「凛和って呼んで下さい」 「え?」 「私の名前は凛和ですから」 「あぁ…ごめんね?凛和」 首を傾げて誤るヴィレッドさん。 うわぁあうわぁあヤバイヤバイ!!猫耳がちょっと下がってる!! 可愛いよ!! っていうか声かっこいいなぁもう! 「う、うん、大丈夫。ありがとう」 「それじゃあさ!俺のことは呼び捨てがいいな!」 「ヴィ…ヴィレッド…?」 「うんうん!それそれ!!」 可愛い… 本当に可愛いこの人…w 「……ちゃう…くれ…」 「?」 ヴィレッドとしばらく会話をしていると、遠くから声が聞こえてきた。 その声は少しずつこちらに近づいてきている。 「遅れちゃう。遅れちゃう」 そ、その台詞は…!! あ、見えた! 真っ白で綺麗な長い髪をゆるく結ってて片眼鏡でうさ耳で…! うわ!イケメン!!やっぱりイケメン!! GJ!!白兎さんGJ!! だがしかし、これだけは突っ込ませてくれ… 「そこの兎さん!!」 「ん?」 相手も私に気付いて首を傾げる。 うわうわ!うさ耳可愛いな!! ってそうじゃなくて! 「“遅れちゃう遅れちゃう”言いながら歩くなぁぁあああ!!」 「…………」 そう、この兎さん、あろうことか本来ならば駆け足のところ歩いていたのだ。 ええもうそれはそれは優雅な足取りで。
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