6人が本棚に入れています
本棚に追加
「あっはは!アルシュは相変わらずだな!」
「ヴィレッド……この子は?」
「この子は有栖川凛和ちゃん!多分、俺達のアリスだ!」
ヴィレッドがそう言うと、アルシュと呼ばれた兎さんは目を丸くした。
「…それで、君らは何を?」
「アリスについて教えてやろうかと思って、ハディスのところに行こうとしてたの!」
「あぁ…有栖川凛和、だったな…」
「あ、はい」
「私はアルシュ。白兎だ。よろしく頼む」
「よろしくお願いします」
うわぁ肌真っ白!
うらやましいくらいに!
「なーなーアルシュ!お前も一緒に行こうぜぇ~!」
「…………」
「でも女王様は大丈夫なの?」
私がそう聞くと、アルシュさんはこくりとうなずいた。
「別に、今日は特にお呼ばれしていませんので」
「え、でもさっき遅れちゃうって…」
「あぁあれですか。あれはただ口癖で」
「口癖!!?」
「白兎の性分ってやつですかね」
「そーんなこと言ってぇ!ホントはまた忘れてるだけじゃねぇの?女王様との約束」
「Σえ!?」
「…………」
「泣くぞ~?泣いちゃうぞ~♪」
「泣くの!?」
さすがに私がツッコミを入れると、ヴィレッドはいたずらな笑みでさらっと言った。
「うん♪女王様、ナイーブだから♪w」
はぁ!!?
「可愛いよねww」
…………
ハートの女王様って…そんなに弱っちかったっけ…?
最初のコメントを投稿しよう!