①幻想入り

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朝食の後、レイムに幻想郷と弾幕ごっこについて説明してもらった。 「なる程納得だ」 「何が?」 「最初、ルーミアがいきなり弾幕を出してきて驚いたんだ」 「良く無事だったわね」 「能力を使ったからね」 すると、レイムの表情が呆れたようすから少し驚いた様子へと変わった。 「珍しいわね、能力持ちの外来人なんて」 まあ、そうだろう。 あちらでは私のような存在は、イレギュラーでしか無いだろうな。 「それで、貴女の能力は何なの?」 「影を纏う程度の能力」 私の影が浮かび上がって私に纏わる。 そしてそれを翼と刀の形に変えて見せた。 《纏い衣》 《悪喰》 「強そうな能力ね」 「ああ、便利な能力だ」 影には決まった形が無いので、応用がききやすい。 「そろそろ、お湯を沸かしておかなくちゃ」 「そろそろ?」 「ええ、いつもお茶をたかりに来る騒がしい魔法使いの為にね」
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