向日葵

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(向日葵)『四万超えしたよ。俺もビクッシ!! そりゃ親もキレるわ、だから今は、大人しくしてんの。   ってか、またボーッとしてるん? 空でも見てるの? 柊って変わってるよな。不思議なオーラあったりして、俺の周りには居ないタイプだよ。新鮮で良いけどな。 柊って どんな感じなの?』     (柊)『四万円って、凄いね!! 大金だよ   僕も気をつけなきゃ   それと…えっと難しい質問だねぇ。 一言で言うと…人見知りが激しい、ちび助かな… 友達もいないし、結構淋しい子かもしんない』     (向日葵)『ハハハ 自分で(ちび助って)言う所に(笑) おもろいな柊って   あっ そうそう友達居ないって…   俺はどうなる 俺は   俺の立場ないじゃん   俺を無視するなよ   凹むよ真面目に   柊は人が苦手なんだな、大丈夫、俺と居たら自然に慣れるよ。』       向日葵からの返事を読み終えた七海の瞳には、今にも流れでそうに、涙が溜まっていた。  自分にもわからない…なぜ? 胸全体を、とっても温かな想いが包み込み、感情が溢れだしてきた。   一人… 心の何処にあった淋しさ   実の親からさえも、与えられることのなかったもの…   ずっと求めていた想いに、ほんの少しだけ…触れられた気がしたのかもしれない。       俊はまだ…この想いに、気付きはしなかった。     それから二人は時間を忘れたかのように、二人だけの時をたのしんだ。
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