767人が本棚に入れています
本棚に追加
/123ページ
午前中の授業の終了のベルがなって五分すぎた頃、授業が終わった。
やっと終わった💦
ベルがなったら早く終わりやがれ
早く行くかなければ
俊は慌てて立ち上がり走り出そうとすると…
「おい 俊 昼飯食おうぜ」
友達の海流が声をかける。
「あっ 悪りぃ 先行っててくれ 俺ちょっと用事あんだ。」
そう言い残すと俊は音楽室に向かいはしりだす。
ハァ ハァ
息をきらしながら音楽室のドアを開ける。
ハァ ハァ まだ来てないか
早く済ませないとな
俊が何故音楽室にきたかは21日の約束のためである
俊は自分の席に慌てて着くと、机に何かを書き始めた。
「これでよし!」そう呟くと足早に音楽室を後にする。
音楽室を出てすぐの階段にさしかかった時 ドン❗❗ 「わっ❗」「痛ぁ~💧」
誰かに不意にぶつかったのだ。
前を見ると自分より小柄な少年が倒れていた。
少年が自分の顔に手をやり見上げている。
「痛ぁ~」
「大丈夫か? ほら」
そう言うと俊は右手を差し出した。
「あっ うん 大丈夫」俊が差し出した手につかまり、立ち上がる少年
差し出した手を握った少年の手は、余りに小さく感じた。
俊がそんな事を思っていた時、少年の口がひらく
「ゴメンなさい」
「あっ僕 前よく見てなくて…」
うつ向きながら話す少年をみて、俊は思った。
うわぁ 女みたいな子だな
一瞬言葉に出しそうになったが慌てて止めた💦
顔を間近で見た瞬間、何故か胸がドキドキして、掴んだ手を慌ててはなした。
「あの💦あれだ、お前」
「前方不注意だぜ!」
「前 ちゃんと見て歩けよな」
「じゃ じゃあな💦」
そう言うと俊は歩き出した。
小走りに歩きながら俊は思った。
何、男に慌ててんだ俺💦
最初のコメントを投稿しよう!