向日葵

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あれこれ考えた結果、携帯を手にとり、慣れない手付きでメールをうちはじめた。   『アドレス教えてくれて、ありがとう(^O^) とっても嬉しかったよ。 こうゆうのも、初だから緊張だよ💦 これからメールで話しようね』   うぅーん? 結局何時間も考えたわりに、平凡な文章になっちゃったよ💦でも、いいや、よし! 送信っと     …ちゃんと届いてるかな? 大丈夫だよね。何度も確かめたし、早く返事こないかなぁ       まだ、送信して数分しかたっていないのに七海は何度も携帯たいの画面を確認していた。 その表情は期待と不安に満ち溢れていた。 他の人からすれば、なんて事のない日常の一つだが、七海にとっては違っていた。 小、中と、人と接する事が極端に怖かった七海、当然、友達が出来る訳がなく、一人でいる事に慣れてしまっていた。   人に嫌われたくない、そんな想いが、七海の全てだった。   高校に入学が決まってから、過去の全てを忘れ、変化を求めたが、想いだけに終わるかと諦めていた時、向日葵との出会いがあった。   それは、七海にとって、特別なもの   人が怖い七海にとって実際、約束の日、向日葵が音楽室にいなかった事でホッとしていた部分があった。   もちろん、皆のような友達関係が理想として心の中にあるが、「秘密の友達」この関係が今の七海にとっては、一番いい距離感なのだ。     不安下に携帯を見つめる七海   遅いなぁ、まだ読んでないのかなぁ つまらない内容だったから返事くれないとか?   ううん それはないよね?   っと その時!!、携帯のメロディが着信を知らせた。   きた🎶   携帯の画面にはメールが一件着信していた。  もちろん向日葵からである。   おじいちゃん以外、七海のアドレスを知ってる人がいないのだ。   嬉しそうにメールを確認する七海   (向日葵)『悪りぃ 返事遅れた ごめんな 今帰ってきた所、PCだからさ不便だよな。携帯、今止められてんのさぁ 使い過ぎて親に取られた。その内、取り返したらアド教えるな。   話し変わるけど、柊は今、家か?何してるん?』     なっ 何て返そうかあな…   メールずっと待ってたなんて言えないし…   慌てながら打ち返す。  (柊)『うん 今、自分の部屋にいるよ。ボーッとしてた。 携帯取られたって、かなり使ったんだね』  
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