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この日、二人は久々に共に仕事を離れ出掛ける予定を立てていた。
日々、職務に忙殺される土方を見かね、近藤が計画したものだ。
開いていた職務帳も今は閉じられ、土方は出掛ける為の準備を始めた。
と、言っても傍らに置いた刀を腰にさすだけの作業ではあったが…。
「悪ぃな、待たせて。さぁ、行こうぜ。」
別段待ってはいない事を伝える為、近藤は僅かに首を振り、土方に微笑みかけた。
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