あの人恋唄
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近藤の笑顔を見ると、土方はいつも胸の1番奥、新撰組副長としての鎧も届かない柔らかな部分をギュッと締め付けられるのを感じる。 それは、二人がまだ何者でもなく、ただの土方歳三と近藤勇であった頃から少しも変わる事はない。 「で?今日は何処につれて行ってくれるんだ?」 近藤の笑顔から多少視線を逸らしつつ、土方はわざと興味なさ気な声を出した。
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