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ひどい頭痛がした
ずきずきと痛む頭
「……っ。」
頭を押さえ、入り口の柱に持たれかかる
ずきずきする
─‥なんだろう。
この感覚
昔にもこんな事があった気がする
気付けばあたしはそこに座り込んで、意識が無くなっていた─‥
そんな時、夢を見た。
────────────
─頭の片隅にある記憶。
桜の花びらが雨によって散ってゆく
この日は大雨なのに自分は、何を思ったか外に出ている
雨に打たれ、水が滴り着物が濡れる
「……桜…。」
桜を見つめてた。
それが本当に自分なのかは分からない
長い髪が雨に濡れ、水滴がポタポタと落ちる
見上げる先には暗い空にぽつんとある桜の木─‥
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